「嘆」 「怒」 「悲」 「笑」

毎年、大晦日の深夜には、各地の山や海に出向き、御来光とともに、元旦を迎えられる方も、多くいらっしゃるでしょう。


漆黒の闇が、じょじょに明けてゆく黎明に、大きな太陽が昇ると、光に照らされて映える山川草木。人々の笑顔。

元日の尊い初日の出を迎え、幸多き年になるよう祈念するのです。
昔から日本の習俗です。

戦後の日本も闇夜からの出発でした。敗戦後いきなり闇夜に裸で、放り出された人々の努力で、苦難の黎明期を乗り切り、今や経済大国と呼ばれるようにまでなりました。

その反面失ったものも多くあります。今年起きた数々の事件は、物質的に恵まれた人間の、心の弱さを図らずも露呈してしまったのかも知れない。
人間の欲望は、物質が豊かになり、蓄えが増えるにつれ大きくなる。
手に入れたい地位や金銭のために、隠蔽、談合に走り、ついには犯罪者に身を落とす者がでる。

確かに凶悪犯罪も少なくないが、一連の「いじめ」「虐待」「やらせ」「談合・汚職」「裏金」など。我々の公僕たる公務員や、先生と呼ばれる輩の「隠蔽・保身」「先送り・事なかれ」などが、社会に及ぼす悪影響は遥かに大きい。

似たもの同士の集合体の彼らに取って、庶民は税(金)を運んでくる便利ツール位にしか思っていないだろう。

庶民の納税義務を逆手に取って、お上意識を振り回し、勝手し放題するのは、我々に対する背任行為であり、その罪は法的にも道徳的にも重大であろう。

黎明が明けた日本を照らす太陽は、今どのあたりに在るのか、今年の様々な出来事を顧みれば、当に今が昼の最中であり、じょじょに暮れていきそうな予感がする。

しかし、賢明な為政者なら、暮れなずむ日本を新たに輝かせることが出来るであろう。明年こそその第一歩になるように願っています。

さて、嘆、怒、悲。

子供が殺害される事件の報道を見るにつけ、遣る瀬無さを感じます。

秋田の二人の児童殺害事件では、二人のうち一人は実の娘だったという、大変ショッキングな事件でした。
この事件の重大なことは明らかですが、メディア・スクランブルという、日本のマスコミの稚拙さも明らかになりました。

飲酒運転の事故も多くありました。福岡では、飲酒運転の車に追突された車が橋から川に転落。幼児三人がなくなるという、悲惨な事件がありました。一瞬のうちに、お子さん三人を失った、ご両親のお気持ちは如何許りかと、遣る瀬無さが募るばかりです。

「いじめ」で自殺に追い込まれた児童と、その親御さんの無念も我々が想像する以上でしょう。

親が悪い、教師が悪い、教育委員会だ、文科省だと百家争鳴でしたが、基本法が成立すると、急に話題に上らなくなった。

記者会見で、米搗きバッタのように、ペコペコしてポーズを取り、嵐が過ぎるの待つ彼らの作戦は見事成功した。

99~05年度の「いじめ自殺」をゼロとしてきた文科省の統計は、なんだったのか。

親の虐待で殺された子供達。どんなに虐待されても、息を引き取るまで、お父さん、お母さんを信頼し、きっと愛情を注いでくれると確信していたはずだ。
なんとも、言いようもない。

日本のそれなりの地位にある人間、地方で名士と言われる人間、その他の大人達、大いに反省して頂きたい。(サルでも出来る反省ではなく、人間として)

大人の心が荒めば子供に伝播するのは自明だ。
子供に大人に都合の良い徳を押し付ける前に、大人がまず、正常な感性を養うことが先だ。

昨日、ぼやき納めをしたところなのに、なんだか、またぼやいてしまいました。(笑い)

笑える出来事が少なかった一年でしたが、嘆きも怒りも、悲しみも今日で、ひとまずおきましょう。
そして笑って新年を迎えましょう。

拙い文の拙いブログを、お読みになって下さった皆様、よいお年を迎えられますよう、お祈りいたします。

明年も、お暇な折に冷やかし半分、覗いて下されば光栄です。

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この記事へのコメント

2006年12月30日 18:57
こんばんは。閑話ノートと申します。ハンドル・ネームとブログ・タイトルを同じにしています。
先ほどはTB有難うございました。
>子供に大人に都合の良い徳を押し付ける前に、大人がまず、正常な感性を養うことが先だ。
まったく仰るとおりでございます。

それでは益々のご活躍をお祈り申しあげます。ときどきお邪魔させて頂きます。
良いお年をお迎えくださいませ。
2006年12月31日 08:22
明日も各地の神社やお寺に初詣をされる人が多いことでしょう。
何を祈りに、何を願って参拝されるのでしょうねぇ。
神や仏を敬い念ずる心があれほどにある国です。まだこの国も捨てたものではないと思いますすねぇ。
来る年はきっと生きがいがある、腹立ちもなく、心穏やかに暮らせる世になるでしょう。

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