人権無視、言いっ放し。

「女は産む機械」、「人権メタボリック症候群」など、造語作りに長けている権力側の人物は、自分が発した言葉の意味や影響を理解しているのだろうか。

安倍内閣は郵政祭り選挙で掻き集めた,多数与党が人事異動によって組織した最初から鈍感内閣である。組織員は老いも若きも一般庶民からは遠き人物ばかりである。

「鈍感力を磨け」との天の声で、鈍感力に一層磨きがかかり鈍さはどんどん増すだろう。

上記の言葉だけでも十分過ぎるくらい鈍感発言だが、今後どんな人権を踏みにじるコピーが飛び出すか期待しよう。

さて、政治家は言葉が命だと言われますが、安倍内閣は切れ易い首相を筆頭に、勇ましいことをいう者は多いが、国民の胸に迫る言葉は一切ない,言葉の重さを理解出来ない人物が多いようだ。

講演会など動員をかけた仲間に受けようと発言した言葉が瞬く間に全国に伝播する。

何かを発信したい気持ちは分かるが、発言する前にその影響を想像することもしないのだろうか。
元々人権はバターなどという発想しか持ち得ない人物では無理…。

動員された同士でも「機械」や「人権メタ…」発言は否定するだろう。
自身の値打も党の威信も下げさせただけの、コメディアンのネタのようなものだ。(コメディアンの方に失礼でした)。

だが、彼らは自身の声で発信も弁解もできる。

しかし、市民の代表者として議会にありながら、発言を阻まれている人がいる。

岐阜県中津川市議会議員小池公夫さんです。

小池さんはホームページで、「市議会での発言(代読)を求めて」と題して次のように述べています。

市議会での発言(代読)を求めて

私は1期目の任期途中(2002年)に下咽頭ガンに冒され、声帯を失いました。その後、食道発声の訓練を続けていますが会話することは不可能の状態です。そのため議会での発言を代読で行えるよう議会に要望しましたが、認められませんでした。
 
そこで2004年8月には、議会活動の保障を求める陳情書が1万5千筆の署名とともに市議会議長に提出されました。
しかし、未だに代読による発言は認められていません。
代読は、障害や病気によって発声できない議員の一般的な発言方法です。
これまで鎌倉市議会や愛知県岡崎市議会、さらに岐阜県蛭川村(合併によって現中津川市)議会でも当たり前の方法として認められてきました。
 
私は現在の議会の対応は、障害をもつ者に対する人権侵害であると考えています。支援してくださる皆様とともに、議員として人として当然の権利が認められるまで、あきらめず活動していく所存です。どうぞご支援の程、よろしくお願い申し上げます。
http://www.geocities.jp/chocoball1018/hatugen/hatugen.html

>>市民の代表者である議員の議会での発言を封じるのは、著しい人権侵害であり、差別である。

小池さんは代読による発言は認められないのは可笑しいと、2006年12月5日提訴しました。

「その12月5日 の提訴記者会見コメント です。
@岐阜弁護士会館

私は声帯をとった為発声が不十分で、私の気持ちや考えをわかるように伝えることができないため、本会議での発言は、議会事務局職員の方の代読をお願いしつづけてきました。

たったこれだけのささやかな願いですから、議長との立ち話で解決するようなことぐらいに思っていました。

私の障害の状況や、私の気持ち、意見を公式の場で一度も聞かれることもなく、代読が認められないまま4年間過ぎてしまいました。
私のいないところで「障害者は議員になるな」「自助努力せよ」と言わんばかりの障害者への差別発言が堂々と行われ、私の発言方法が一方的に決められたのです。

私が代読にこだわるのは、
① 声を失った者の本当の苦しみ、そして声を取り戻した時の心からの喜び∼このことを実感してきた私の思いを伝えるためには、機器ではなく、人間の肉声のほうがはるかにいいからです。
② 代読発言は、いつでもどこでもすぐ対応できる一番やりやすい、他人の迷惑を最小限にできるやり方だからです。

代読発言が議会運営に支障をきたすわけでもないのに、なぜダメなのか。市民の負託を受けた議員が同じように市民の負託を受けた議員を障害をもっているが故に多数の力で4年間にわたって発言を封じる。

これは障害者いじめであり絶対許すわけにはいきません。
しかも、市民に率先垂範、模範となるべき議員が議会という場で公然と行われてきたいじめを、市民に対して、自分の子ども、孫たちに対して説明できない、恥ずかしいことです。

だから、こんな議会は全国どこにもないわけです。私は、同じ障害をもつ人たち、多くの市民、全国の見ず知らずの人たちから、おかしいことはおかしいと言い続ける勇気と元気をもらって今日まできました。

私の代読発言の実現を求める裁判は、一人私のためばかりでなく、障害をもつ人も、もたない人も共に生きていく社会の実現へ向かってとりくまれている国連での障害者権利条約の採択、国内での障害者差別禁止法の制定、という時代の流れに沿ったものであり、必ず勝利するものと確信しています」。

小池さんのホームページです。
http://www.geocities.jp/chocoball1018/


毎日新聞
小池・中津川市議「代読」問題:議会運営委、またも認めず /岐阜
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/gifu/archive/news/2007/03/06/20070306ddlk21010397000c.html

◇発声障害の小池議員「抗議行動さらに」

 下咽頭(いんとう)がんで声帯を切除、発声障害を持つ中津川市の小池公夫議員(67)=共産党=が5日、定例議会一般質問(12、13日)で職員代読による発言通告をしたが、議会運営委員会(楯公夫委員長)は裁判で係争中であることなどから、従来通り「パソコン機器の音声変換による発言」で行うよう伝えた。同議員は「なんらかのアクションを起こしたい」と反発している。

 小池議員は、この日朝に発言通告を提出、議長が預かったあと、議運で協議したが「代読発言を行うということ。パソコンによる発言以外は認められない」として質問書を返した。小池議員は急きょ会見を開き「非常に残念だ。(代読を認めろという)市民の声を取り上げるべきで発言制限をするべきではない。支援者らと相談して抗議のアクションを行うよう検討する」と怒りをあらわにした。しかし、来月行われる市議選には健康上の理由などから出馬しない含みも持たせた。

 小池市議は02年に声帯を切除したが翌年4月、2期目の当選を果たした。その後、職員の代読による一般質問の発言通告をしたが、議運はパソコン機器の音声変換による発言に限り、代読発言は認めなかった。小池議員は「発言方法は自由にすべきだ。障害者の権利を奪っている」と反発、県弁護士会なども「憲法に抵触する」として代読発言を認めるよう市議会に勧告した。市議会は、委員会と一般質問での再質問に限っての代読は認めたものの「本会議の1回目の質問はパソコン機器で発言」を譲らず、昨年の12月議会で同党市議団が代読を求めた決議案が否決されたのを機に、小池議員は「代読発言を認めないのは、障害者に対するいじめ。精神的苦痛を受けた」として同5日、決議案に反対した市議28人と市議会を相手取り、1000万円の損害賠償を求めて岐阜地裁に提訴した。【小林哲夫】
毎日新聞 2007年3月6日

>>こういう問題は、ご存知の人と知らない人に、はっきり分かれるだろうと思います。しかし、何かのきっかけで知れば、考えざるを得なくなる問題です。実は私もそんな一人です。

安倍内閣に限らず、地方も大ボス、小ボスなど、利権で繋がるグループが、勢力を張り巡らせ配当を分け合っている構図が目に浮かびます。
弱いものは無視され、人権まで蔑ろにされているのです。

安倍内閣になって特に酷くなったような気がする。

議員に代表される社会の範となる人の、人権尊重意識の低さも然ることながら、私自身も日常生活の忙しさに感けて、疎かになっていました。
威勢のいい声の大きい方には、ついつい釣られて、易きにつき勝ちです。大いに反省しています。

でも、こんな簡単なことが裁判になるようでは、日本は人権に対しては後進国だと自白しているようなものです。

インターネットには国境がありません、権力側の建前発言より、日本人の本音が世界に喧伝されるのが怖い。

安倍政権が目指す国体は、はっきりしている訳ですから、皆がNOと言えば良いのです。
でも、現状では?マークが点滅しているようです。

はっきり言いますが、安倍政権は赤信号です。
「みんなで渡ると後悔します」

少し立ち止まって青信号の政権が誕生するのを待ちましょう。

経国済民、民の苦しみを救い、生活を安定させる政治を期待してます。



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